2020/03/16 10:45


内野隆文
「city」
2017年
キャンバスにアクリル
作品サイズ:18×14cm(0F)
額:無



私のマンションの窓は通りに面していて、

24時間動く人の姿を見ることができるのはちょっとした自慢だ。


それはたくさんの木々が風に葉を揺らしているのと同じくらい、

私の心を慰めてくれる。


ちょっと遅く起きた日曜の朝に(遅いと言っても8時頃)、

すでにファストフードショップの窓際の席を確保して、

テキストや書類を広げている人の勤勉さには頭が下がる。


バスを待つ人が好きだし、夕暮れ時にバスが来て乗り降りするシーンはもっと好きだ。


私は人と話すのがあまり得意ではないが、ささやかな人の営みを愛おしく思っている。



淡いとばりが下りる都会の情景。
かすかな雨。
高層ビルに取り残されたいくつかの明かり。

思い思いのワンシーンを投影していただければ嬉しいです。