2020/03/16 10:45
内野隆文
「city」
2017年
キャンバスにアクリル
作品サイズ:18×14cm(0F)
額:無
![](https://base-ec2if.akamaized.net/c/f=jpg/images/user/blog/9c2574e0b5f26a9ec6209e7fcaf11a53841c344b/blog/abe82267bd5698574e76f831b8f2df11.jpg)
私のマンションの窓は通りに面していて、
24時間動く人の姿を見ることができるのはちょっとした自慢だ。
それはたくさんの木々が風に葉を揺らしているのと同じくらい、
私の心を慰めてくれる。
ちょっと遅く起きた日曜の朝に(遅いと言っても8時頃)、
すでにファストフードショップの窓際の席を確保して、
テキストや書類を広げている人の勤勉さには頭が下がる。
バスを待つ人が好きだし、夕暮れ時にバスが来て乗り降りするシーンはもっと好きだ。
私は人と話すのがあまり得意ではないが、ささやかな人の営みを愛おしく思っている。
![](https://base-ec2if.akamaized.net/c/f=jpg/images/user/blog/9c2574e0b5f26a9ec6209e7fcaf11a53841c344b/blog/590323a8239679fecd3b88c982e620ed.jpg)
淡いとばりが下りる都会の情景。
かすかな雨。
高層ビルに取り残されたいくつかの明かり。
思い思いのワンシーンを投影していただければ嬉しいです。